12月2019

初音ミクがVOCALOIDでなくなる日

DTM 隙あらば自分語り

どうも、VOCALOIDライブラリを12万円相当持ってるブルジョワジーなkayolabo801です。

さて、大分冷めちゃったネタだとは思いますが、今年のマジミラ2019でクリプトンフューチャーメディア社が初音ミクの独自エンジン化を示唆したのは記憶に新しいと思います。

これは近い将来初音ミクが「VOCALOID」ではなくなるかもしれないことを意味します。

それもそのはず、2年前VOCALOIDの大元であるYAMAHAは初音ミクを「捨てた」のですから……

時は遡り2017年7月

初音ミク生誕10周年が間近に迫るこの時、YAMAHAからVOCALOID5が発売されました。

最初の初音ミクからどんどんリアルになっていった発音、VOCALOID4で登場した調教マニア向けの機能(クロスシンセンス、グロウル等)を知っている身からすれば、今までもこだわれた歌わせ方をどこまで進化させられるか期待が膨らみました。(当時の私は聴く専だったわけですが)

ところが、YAMAHAはVOCALOID5で4の目玉であったクロスシンセンスとグロウルをあっさり廃止してしまいました。

さらにはエディタ自体によくわかんないライブラリ4体をバンドルさせてきました。

これは即ち何を意味するかというと、YAMAHAはこの瞬間VOCALOIDのコンセプトをひっくり返し、「誰でも手軽に使える仮歌ツール」にしてしまったわけです。

初音ミクの文化は?

当然切り捨てられたわけです。

孤独になったひとりのボカロP

名前を出したら怒られそうですが敢えて出します。

cilliaさんという女性ボカロPが居ます。

彼女は根っからの神調教師で、私は彼女を世界一調教が上手い人だと思っています。(一言で言うと、鏡音レンを人間にする変態です。)

以前はその調教技術が買われ、YAMAHAの運営するYouTubeのVOCALOID公式チャンネルにも顔を出しテクニックを披露していました。

彼女とYAMAHAは仲が良かったわけです。

しかし、VOCALOID5発売と同時にYAMAHAとの連絡がぱったり途絶えたといいます。VOCALOID5発売も彼女には全く伝えられることなく行われたそうです。

VOCALOIDを手軽な仮歌ツールにしたいYAMAHAにとって彼女は邪魔でしかなかったのです。

YouTubeの公式チャンネルからも彼女の出演する動画は全て削除されました。

これをきっかけに彼女は精神を病まれてしまい、活動ができない期間がかなり続きました。

そして2019年8月31日

マジカルミライ2019の新技術発表会にてクリプトンフューチャーメディア社から「初音ミクの新たなエディタを開発している」とのアナウンスがありました。

初音ミクがVOCALOIDでなくなるかもしれない。

私には朗報に聞こえました。正直かなりワクワクしました。

初音ミクがYAMAHAの束縛から解放されれば、今までのような息苦しさもなくなります。

初音ミクが「VOCALOID」でなくなったら

間違いなくクリプトンの子達とその他の間に亀裂が走るでしょう。

クリプトン以外のライブラリ制作企業は今後もVOCALOIDに縋っていく必要がありますから。

しかしその亀裂はすぐ埋まると思います。

VOCALOID、UTAU、CeVIOが仲良く共存できている現状を見れば、皆は新しい初音ミクを疎外せず受け入れてくれるでしょう。

要するに

YAMAHAが嫌いです。